【7694】いつも(EC支援)ECマーケティングやD2Cで急成長中

銘柄分析

銘柄分析第5弾は、証券コード7694「いつも(EC支援)」について分析します。

会社名がとてもシンプル!!!(笑)

最近IPOして上場し、業績好調なEC支援会社の今後について分析します。

企業概要

「いつも」は「日本の未来をECでつくる」をミッションに掲げ、 日本の中小から大手に至るまで幅広いメーカーへEC事業の総合支援を行う会社です。

メーカーのECパートナーとして、EC戦略の立案からサイトの構築、フルフィルメントまで一貫してサポートしています。

2020年12月21日に東証マザーズに上場した、上場ほやほやの注目企業です。

事業内容

「いつも」は以下の2つの事業が柱となっています。

                        「いつも」決算説明資料より抜粋

どちらもEC支援ではありますが、大きな違いは消費者に販売するのが「メーカー」「いつも」かという点になります。それぞれのサービスの詳細は以下で説明いたします。

ECマーケティングサービス

このサービスは、ECで製品を販売したいメーカーに対して、ECサイト制作から物流まで包括的に支援するものです。

従来メーカーは、コンサルティング、広告、ECサイト制作、物流など、EC販売のためのサービスを別個に依頼する必要がありましたが、「いつも」は一気通貫でサービス提供を行うことができ、契約から立上げまでがスピーディーという利点があります。

また、サービスの対価を売上歩合としており、メーカー側としては初期費用を抑え、資金リスクを回避することができます。

ECマーケティングサービスの売上は、EC支援サービスに対する対価であり、利益率は高くなっているのが特徴です。

                        「いつも」決算説明資料より抜粋

ECマーケットプレイスサービス

このサービスは、EC事業のすべてを「いつも」が行うサービスで、「いつも」はメーカーから商品を仕入れ、公式ECサイトを通じて消費者に販売します。

そのため、「いつも」の売上はECサイトでの売上そのものとなり、原価としてメーカーからの仕入れ費用がかかります。

このサービスは立上げから間もない状況ですが、今後「いつも」の売上額を押上げるドライバーとなるサービスです。ただし、売上に占める仕入れ原価が大きく、①のマーケティングサービスよりも利益率は低いという点に注意が必要です。

                        「いつも」決算説明資料より抜粋

財務分析

諸基本データ

・現在株価  4,230円(4/16)
・時価総額 228億円
・PER(予) 58.1倍
・PSR(予) 2.6倍
・ROE   N/A

                          株探より引用

「いつも」の上場時の公募価格は1,540円でしたが、初値は3,610円と騰落率+134%となり、この銘柄への期待が感じられた上場でした。一時5,670円という高値を付けましたが、3月頃まで調整が続き、その後徐々に回復しているという現状です。

今後の値動きとしては、5月に通期の決算発表があり、2021.3期の成績が出そろうのと、2022.3期の通期予想が出ることから、期待通り業績が進捗すればまた一相場期待できるのかなと考えています。

一方で、本銘柄はロックアップが180日で設定されており、6月に期限を迎えることから、短期的に見ると6月に下落することが危惧されます。

業績(評価〇)

 至近年の業績および今期の業績予想は以下の表のとおりです。

                          株探より引用

前期(2020.3期)は売上が約20%程度成長しました。しかし、前々期が決算期変更のため15ヵ月の業績となっていたことを考慮すると、正味約50%の売上成長だったことが予測されます。また、今期は前期比+64.4%の予想となっており、成長が加速しています。

近年業績が拡大しているのは、「2.事業内容」で述べた通り、マーケットプレイスサービスに取組んでいることが要因です。これは、メーカーの商品を仕入れて「いつも」が消費者に販売するといった仕組みであり、商品の売上が「いつも」の売上となるため、コンサルティングと比較すると売上増加に大きく寄与します。

ただし、売上には大きく寄与するものの、コンサルティングに比較すると利益率は低いため、来期に売上が大きく増加しても今期ほど利益の増加は見込めないことに注意が必要です。今期利益が大きく増加する予想なのは、売上増加とともに利益回収フェーズとなったことが要因と考えられます。

今後は下図のようにECマーケティングサービスを継続して積上げていくとともに、ECマーケットプレイスサービスを本格展開していく計画となっています。どちらのサービスもストック性があることから、メーカーとの関係構築を順調に進めていけば売上も伴って上昇していくことが予想されます。

また、マーケットプレイスサービス拡大の先には越境EC展開といった成長ドライバーも控えています。

                        「いつも」決算説明資料より抜粋

成長性は申し分なく、昨期・今期と高い成長率を維持していることから、評価は〇とします。

配当(評価×)

配当実績はありません。成長企業であることを考えるとこんなものかなという感じです。

今期EPS予想が約70円であることから、今後順調に利益が成長していけば配当も考えられますが、現段階では評価は×とします。

B/S・自己資本比率(評価〇)

B/S表が以下になります。

                        「いつも」決算説明資料より抜粋

流動負債約14億円に対して流動資産約35億円と十分な手持ち資産を保有しており、短期的な支払い能力に問題はなく、自己資本比率も43.3%と高い値となっています。

よって、評価は〇とします。

製造業などと比べて固定資産も少なく、設備投資も多くないことから、今後資産が減る要因として考えられるのは、売上が減るか人材増加による経費増が挙げられますが、これまでの業績成長を続けることができれば心配はないと思います。

競合企業について

競合企業と「いつも」との事業内容の関係を以下に記載します。

ラクーンホールディングス
ラクーンホールディングスはメーカーと小売店をつなぐサービスを提供しており、メーカーから直接消費者に販売するサービスではない。

BASE
BASEは個人などの小規模事業者と消費者をつなぐサービスで、独自のプラットフォームでの販売に留まることから、大企業には向いていません。また、流通までの包括的なサービスを提供していません。

Hamee
HameeはEC支援を行っているものの、自社で商品を作って小売・卸売するコマース事業が現在の売上の大半を占めており、EC支援の伸びは全体の中では大きくありません。

まとめると、「いつも」が他のEC事業者と異なっているのは以下の点が挙げられます。

・EC支援サービスが売上の100%を占めていること。
・卸売や小売を省くことでメーカーの取り分が大きくなること。
・大企業向けのサービスであること。
・包括的なECサービスとなっており、メーカーが丸投げできること。

最近話題のBASEの業績を見ると、前期の売上約83億円、時価総額約2,432億円(4/16時点)、前期PER約400倍(4/16時点)、PSR約29倍(4/16時点)となっています。

EC支援事業に成長性があり、また期待感も相まってPERは高めになっており、その中では「いつも」は相対的に割安であるといえます。。

まとめ

今回はメーカーのEC支援を行っている「7694 いつも」を分析しました。

最近話題のEC関連銘柄であるとともに、昨年末に上場したてのIPOセカンダリー銘柄になります。

「いつも」がメーカーのECサイトの作成から流通まですべて行う「ECマーケットプレイスサービス」は、メーカー側からするとEC業務を丸投げできて、卸売や小売を通さないことで利益率を高められる画期的なサービスだと感じます。

近年のサービス開始から「いつも」は売上を大きく伸ばしており、ストック性もあるビジネスであることから、来期の業績にも期待ができます。

似たようなサービスを展開している「BASE」と比較してもPERやPSRは割安であり、まだまだ成長企業として価格訂正の余地は残されていると感じます。

1つ危惧する点としては、6月にロックアップが解除されるため、短期的な売りが発生する可能性が考えられます。

投資はご自身の判断で!

今後も定期的にグロース銘柄について分析していきますので、ご興味がある方は来訪お待ちしております。

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