【2981】 ランディックス(不動産テック)富裕層データ積上げで業績回復へ

銘柄分析

銘柄分析第2弾は、証券コード2981「ランディックス(不動産テック関連)」について分析します。

 企業概要

ランディックスは、不動産の仕入から販売、売買に係る仲介、オーダーメイド住宅のマッチング、建築後のアフターフォローに至るまでのプロセスをワンストップソリューションで提供する会社です。

近年、人材不足などから不動産業界にも効率化が求められ、不動産×テクノロジーの「不動産テック」が急成長しており、その潮流の中、2019年に上場したIPOセカンダリー銘柄になります。

東京23区の中でも富裕層の多いエリアである城南6区(世田谷区、目黒区、渋谷区、大田区、港区、品川区)を中心に事業を行っており、昨年末から横浜・川崎にも対象エリアを拡げるなど、近年事業拡大を図っています。

 事業内容

 ランディックスは、以下の図に示す「sumuzu事業」を運営しています。

ランディックス 2021.3 第3四半期決算説明資料より抜粋

Sumuzu事業は、上記概要図のように3つの事業から成り立っています。

①不動産テック事業(Sumuzu)
オーダーメイド住宅を建てるためのプロセス(土地探し~建築業者選定~ローン締結~建物完成)をワンストップで無料コーディネートするサービス。LANDIXを通して土地を仕入れ、建築業者に紹介し、マッチングを行う過程で仲介料を得る仕組み。

②不動産マッチング・コンサルティング(LANDIX)
取り扱い物件、価値ある不動産をセレクトした上で情報掲載すると共に、顧客の希望条件に沿った不動産をマッチング・コンサルティングするサービス。Sumuzu等を通して販売した時の仲介手数料を得る仕組み。

③不動産デベロップメント事業(GRANDE)
不動産の仕入れ、開発、分譲を行い、資産価値の高い不動産を提供するサービス。

一見複雑ですが、要はSumuzuというプラットホーム上で、富裕層顧客に不動産を仲介したり、建築業者に工事を紹介することでランディクスが手数料を得る仕組みとなっています。

従来の対面取引だけではなく、テクノロジーを組合わせることで、事業に必要な人員が最小限で済み、また利用者のデータが積上がっていくことで、ストック要素もプラスされます。

基本的に不動産は1回の売買で後がないのが普通ですが、相手が富裕層であるため、投資用不動産で2つ目、3つ目と取引を伸ばすことができるというわけです。それがSumuzuのデータストックにより可能となるとのことでした。その裏付けとして、昨期の契約のうち4割がリテンション(既存顧客)によるものでした。

下記の表のように、富裕層顧客のデータストックは年々積上がっており、それに伴いサービス利用者や売上も増加しています。

ランディックス 2021.3 第3四半期決算説明資料より抜粋

 財務分析

諸基本データ

・現在株価 1,775円(3/12)

・時価総額 50億円

・PER(予) 15.4倍

・PSR(予) 0.6倍

・ROE(予) 14.6%

2019年末にマザーズ市場に上場し、上場直後株価は一時4,000円を超えましたが、コロナショックを期に株価は低迷しています。

業績(評価△)

至近年の業績および来期の業績予想は以下の表のとおりです。

今期はコロナの影響で利益予想は低調ですが、2019.3期(前々期)と2020.3期(前期)ではEPS250円程度となっており、現在株価で換算するとPER7.0倍程度となります。

不動産系は元々低PERであるものの、成長企業であることや、同業のGAテクノロジーのPERが100倍に近いことを考えると、今後前期・前々期のように成長のレールに戻すことができれば、株価3,000円程度は十分見込めると考えます。(EPS300円×PER10倍)

以上から今期は評価×、来期はコロナ収束で前期の勢いを取り戻すと期待して評価〇、合わせて△と評価します。

配当(評価△)

前期は特別配当5円もあり、配当は1株50円でした。配当性向では20%程度です。

今期予想は35円ですが、来期以降業績が回復し、EPSが上昇すれば、前期の50円やそれ以上の配当も期待されます。ちなみに現在株価で配当50円だと、利回り約3%となります。

不動産株では利回り5%もザラですので、評価△とします。

B/S・自己資本比率(評価〇)

ランディックスのB/S表が以下になります。

ランディックス 2021.3 第3四半期決算説明資料より抜粋

短期借入金に対して現預金は十分に確保しており、短期的な支払い上の問題はありません。

また、自己資本比率は54.1%となっており、不動産業界ではかなり高い値となっています。

この高資本比率は、配当増加に寄与しそうな要素です。評価〇

まとめ

ランディックスは、獲得ハードルの高い富裕層客のデータを積上げ、リテンション(既存顧客維持)を強みにしている企業であり、これまで不動産業界にあまりなかった「ストック要素」を兼ね備えた企業です。

KPIとなる顧客データ数も順調に積上がっていることや、サービス対象エリアに拡大の余地が十分にあること、また不動産企業の中では売上が80億円程度で小さく、今後の成長余地が十分に期待ができます。

また、自己資本比率が高く、資金も潤沢にあることから、財務に当面心配のないことは安心材料です。

今期はコロナで業績が落ち込みましたが、EPSが前々期245.7円、前期275.4円であることから、今期または来期でEPS300円程度、PER10倍、株価3,000程度を期待します。

投資はご自身の判断で!

*今後もこのような長期保有前提としたグロース株を分析していきますので、興味があったら見て頂き、コメント等頂けるとうれしいです(^^)

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