【3830】ギガプライズ(ネット接続サービス)ISP提供戸数急増中

銘柄分析

銘柄分析第6弾は、証券コード3830「ギガプライズ」です。

名古屋証券取引所のセントレックスに上場している企業です。

主に集合住宅向けのインターネット接続サービスを提供し、近年売上を順調に伸ばしており、業績好調の理由や今後の成長性について探ります。

企業概要

「ギガプライズ」は「テクノロジーでくらしをゆたかに」をミッションに掲げ、主にISP(Internet Service Provider)サービスの提供を行っている会社です。

1997年設立し、2006年に名古屋証券取引所のセントレックスに上場していますが、本社は東京にあります。

ここ数年売上成長率20%以上を継続しており、2020年初めから新サービスを提供開始して売上をさらに拡大していることから、今後一層の成長が見込まれる会社です。

事業内容

「ギガプライズ」は以下に示す「Home IT 事業」が業績の柱となっています。

                     「ギガプライズ」決算説明資料より抜粋

このうち「集合住宅向けISP事業」が売上の多くを占めていることから、以降では当該事業に絞って説明いたします。

PWINS

PWINSは従来の壁埋め込み式Wi-Fiアクセスポイントから、Wi-Fi通信を行う無線ユニットを脱着式にすることで、マンションISPサービス業界が課題としてきた、技術革新によるWi-Fi規格の変更などによるハードウェア交換時にかかる入居者との日程調整および工事調整などの時間的コスト、またそれらの調整を行う管理会社やハウスメーカーの設備投資費用などを大幅に縮小することを可能にしたサービスです。

世界初のDOC式Wi-Fiアクセスポイントであり、2020年4月より販売を開始しています。住宅オーナーからすればメンテナンス性が格段に向上することから、他のISPを取扱う会社との差別化が図られている商品といえます。

                       「ギガプライズ」HPより抜粋

SPES

SPESは既存の集合住宅向けのインターネットサービスで、入居者は送付された小型機器を既存の電話線につなぐだけで、宅内工事無しでインターネットに接続することができます。電話線を使用するだけなのにも関わらず、通信速度も十分確保されていることから、既存集合住宅への導入が進んでいます。

SPESは2020年2月から開始の新サービスで、今期から売上に貢献しており、これまで開拓の進んでいなかった既存集合住宅の発掘が期待されます。

                     「ギガプライズ」決算説明資料より抜粋
                     「ギガプライズ」決算説明資料より抜粋

ISP事業のKPI推移について

ISP事業のKPIであるインターネットサービス提供戸数のグラフを以下に示します。

                     「ギガプライズ」決算説明資料より抜粋

今期は17万戸の増加を見込んでおり、昨期の13.9万戸を上回る増加数です。これは、2020始めから「PWINS」や「SPES」といった新サービスを展開していることが要因として挙げられます。

市場動向としても、集合住宅への全戸一括型インターネットサービス導入戸数は、2019年4月~2020年3月の1年間で推計42万6千戸増加(累計315万1千戸、前年比15.5%増加)しており、ニューノーマル時代に必須のサービスとして、インターネットサービスを導入する動きが加速しています。

財務分析

諸基本データ

・現在株価  1,430円(5/7時点)
・時価総額 244億円
・PER(予) 16.2倍
・PSR(予) 1.6倍
・ROE   N/A

                          株探より引用

上場来高値は2019末に2,750円をつけています。これは、ISP事業がここ数年順調に成長しており、2020.3期の上期までは順風満帆でしたが、「Home IT事業」とは別の「不動産事業」で大きな損失を出し、コロナショックも相まって2020年3月にかけて大きく暴落しました。

その後は、コロナでリモートワークが多くなったことや、巣ごもり需要もあり、「Home IT」が順調に伸長し、また「不動産事業」から撤退したこともあり株価は2020末にかけて再び上昇しましたが、セクターローテもあってかここ最近は株価が下落しています。

業績(評価〇)

至近年の業績および今期の業績予想は以下の表のとおりです。

                          株探より引用

ここ最近の売上高成長率を見ると、2019.3期:+72%、2020.3期:+25%、2021.3期(予想):+13%となっており、2桁成長を継続していますが、売上が大きくなってきたこともあり、成長率は鈍化しています。

ただし、利益は売上増加に伴う販管費の希薄等もあり、売上よりも大きな増加率となっています。

今期のISPサービス提供戸数を見ると、新サービスの影響もあり順調に増加しており、来期も同様に増加すると想定すると、今期同様2桁成長が期待されます。

よって評価は〇とします。

配当(評価×)

今期の配当は10円となっています。内訳は通常配当3.5円特別配当が6.5円です。成長企業であることも考慮すると仕方がないですが、通常配当で3.5円はほぼ無いに等しいです。現段階では評価は×とします。

B/S・自己資本比率(評価〇)

B/S表が以下になります。

                     「ギガプライズ」決算説明資料より抜粋

流動負債に対して十分な流動資産を保有しており、短期的な支払い能力に問題はなく、自己資本比率も37.3%と高い値となっています。

製造業と違って工場等に莫大な額を投資するといったこともなく、収入もインターネット使用料としてストック収益として入ってくることから、手元資金については何も問題ないといえるでしょう。よって評価は〇とします。

今後の業績について

市場動向として、集合住宅への全戸一括型インターネットサービス導入戸数は、2019年4月~2020年3月の1年間で推計42万6千戸増加(累計315万1千戸、前年比15.5%増加)しており、ギガプライズは成長中の市場に身を置いているといえます。

今期(2021.3期)の業績予想では売上約155億円、EPS 84.5円となっており、仮に来期も市場全体が15%成長し、ギガプライズも同様に成長すると想定すると、来期(2022.3期)業績は売上178億円EPS 97円となります。

2021年2集の四季報から、PERが安値平均15.6倍高値平均46.9倍ということを考慮すると、今期PER(予)16.2倍は割安といえます。平均値を25倍程度と仮定すると、来期のEPSとPERから株価2,425円位が妥当であると予想します。

なお、不安な点を挙げるとすれば、スマホの格安プランの台頭が挙げられます。政府主導の下、スマホの料金の引き下げが行われており、20GB以下なら1,980円で契約できるプランも出てきました。楽天モバイルでは2,980円のプランでデータ無制限としており、スマホだけを使用する家庭では家にネット環境が要らない場合もあるでしょう。

しかし、パソコンやタブレットを使用する場合はネット環境が必要ですし、ギガプライズは集合住宅のオーナーに一括でサービスを提供する形態(相手がオーナー)であることから、近々に需要が落ち込むことはないと考えられます。(国民のほとんどが格安プランに入っているというような長期的な視点で考えると、オーナーとしてもネット環境を整備する必要が無くなり、需要は落ち込むかもしれません)

まとめ

今回は「ISP事業」で成長中の「3830 ギガプライズ」を分析しました。

新設集合住宅や既設集合住宅向けの新サービスを昨年導入して提供戸数を順調に増やしており、市場の成長にも恵まれて今後もさらに成長することが期待されます。

至近のPER履歴から現在安値圏にあり、来期に市場成長と同程度成長すると想定し、PER25倍まで水準訂正すると仮定した場合、期待する株価は2,425円となります。

投資はご自身の判断で!

今後も定期的にグロース銘柄について分析していきますので、ご興味がある方は来訪お待ちしております。

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